リチウムイオンサブバッテリーシステム【MEVIUS】
リチウムイオンサブバッテリーシステム【MEVIUS】とは
夏の暑さ対策はキャンピングカー最大の問題でした。
エンジンをかけっぱなしにしてエアコンで涼むのは環境にも経済的にもやさしくありません。
かといって、最近の熱帯夜の中でエンジンを切ると、車内で眠ることなど到底出来ません。
ならば、キャンピングカーにエアコンを設置すればいいのですが、そう簡単にはいきません。
一番はサブバッテリーの容量の問題です。
エアコンは消費電力が大きいため、既存のバッテリーでは長時間クーラーを稼働することが出来ませんでした 。
その問題を一気に解決したのが、ケイワークスの電気システムの代名詞ともいえるリチウムイオンサブバッテリーシステム【MEVIUS】です 。
最大510Ahのリチウムイオンサブバッテリーと走行充電システムと310Wソーラーパネル、さらに外部充電システムの組み合わせによる「メビウスシステム」は、長時間のエアコン稼働を可能にしました。
リチウムイオンサブバッテリーシステム【MEVIUS 】の仕組み
いくら大容量のリチウムイオンバッテリーを積んだとしても、使い切ったバッテリーの充電に時間がかかっては実用的ではありません。
そこでケイワークスは独自のメビウスシステムを開発。
充電方法をシステム化することで、大容量のバッテリーを効率よく短時間で充電する事を可能にしました。
最新のメビウスシステム2では、合計130Aの充電が可能になっています。
①走行時はもちろん、アイドリング状態でもサブバッテリーに充電出来ます。
②310Wのソーラーパネルから充電出来ます。
③自宅やRVパークのコンセント等から充電出来ます。
リチウムイオンバッテリーの特徴
設備 | 使用時間(目安) |
---|---|
クーラー(500W~800Wクラス) | 約8時間 |
ポータブル冷蔵庫(18Lクラス) | 約100時間 |
電子レンジ(500Wクラス) | 約10時間 |
液晶テレビ(19インチ43W) | 約100時間 |
IHクッキングヒーター(650W) | 約7時間 |
デスクトップPC(100W) | 約50時間 |
リチウムイオンバッテリーがキャンピングカー業界で注目を集めている大きな理由として、大電流での充放電ができ、充放電時のバッテリー電圧の変化も少ないことが挙げられます。
この特性は、エアコンや電子レンジなど大電流が必要な電化製品を車内で使用する際、既存の鉛バッテリーよりも遥かに適しています。
また、リチウムイオンバッテリーの、鉛バッテリーの重量の約半分程度と軽量化や省スペース化が図りやすく、ガスを発生させず熱の発生も少ないので、設置場所の自由度が高いのも魅力です。
更に、ケイワークスでは独自規格の薄型リチウムバッテリーを採用しているため、既存のバッテリーサイズでは不可能な、様々な室内レイアウトが可能です。
写真は2019年開発中の写真になります。
写真左側が従来の鉛サブバッテリーで、写真右側がリチウムイオンバッテリーになります。
どちらもほぼ同じ大きさなのに、リチウムイオンバッテリーの重量は約半分。
バッテリーとしての能力は倍以上。
耐久性は約4倍。
グラフは、開発当時の実験データになります。
開発当時、この数字に開発者自身も驚きを隠せなかったといいます。
ケイワークスは2019年7月の東京キャンピングカーショーで、業界に先駆けリチウムイオンバッテリーを搭載したキャンピングカーを発表しました。
今ではケイワークス製のキャンピングカーの多くに、リチウムイオンバッテリーを標準装備しています。
リチウムイオンバッテリーの安全性
リチウムイオンバッテリーの安全性は重要なポイントです。
バッテリーの安全性を語る上で最も重要なのは正極の素材です。
ケイワークスのリチウムイオンバッテリーは、耐熱性に優れるリン酸鉄系を使用しています。
さらに、温度上昇時の安全性を確保するBMS(バッテリーマネージメントシステム)を内蔵しているので、充放電時の温度上昇はおよそ10℃に抑えられ、バッテリーが痛みにくく非常に安全なバッテリーになっています。
リチウムイオンバッテリーの寿命
鉛サブバッテリーの場合、メモリー効果と呼ばれる現象の為、充放電を繰り返すほど少しずつ劣化し、容量が減少していきます。
また、大電流での充放電に弱いため、大電流を使い続けると一気に劣化してしまいます。
リチウムイオンバッテリーにはこのメモリー効果が存在しないので充放電に強く、ロングライフを実現しているのが特徴です。
実験データなどによると、一般的な鉛バッテリーが約2~3年だとして、リチウムイオンバッテリーはその4倍の約8~12年の計算になります。
リチウムイオンバッテリーへ交換する時に気を付ける事
鉛バッテリーを充電する時は、電圧を上げなければ満充電できません。
しかし、リチウムイオンバッテリーは14.2V前後の一定の充電圧で充電しなければなりません。
また、満充電近くになったらフロー充電として13.5V前後での充電が必要になります。
つまり、既存のバッテリーシステムをそのまま流用して、鉛バッテリーをリチウムイオンバッテリーに交換することは非常に危険ですし、絶対に避けるべきです。
また、リチウムイオンバッテリーは大電流で充電可能なので、既存の配線だと最悪発熱発火してしまうかもしれません。
また、意外と知られていませんが、リチウムイオンバッテリーが空になった時は、走行充電で充電は出来ないので、必ず外部充電システムによる充電が必要になります。
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